過去のイベント開催レポート「毎月22日 いいジョブの日」

2020年6月22日(月)

昼の座談会
【コロナ後に加速する新しい働き方と5G時代を見据えたオンライン活用】
~リアル以上に生産性の高いZoom会議のコツ~

コロナ後に加速する新しい働き方と5G時代を見据えたオンライン活用~リアル以上に生産性の高いZoom会議のコツ~

今後の5G時代を見据えたオンラインの活用について、皆さんと共有させていただきたいと思います。5Gというのは新しい移動通信技術ですが、5世代目なので、「5th Generation」の頭文字を取って5Gと呼ばれています。速度は4Gのおよそ100倍です。総務省のサイトにイメージムービーがありますので、ご覧いただくと5Gの世界がイメージできると思います。

また、野村総研や博報堂などが発表している「未来年表」によると2024年にはリモートワークが80%環境が整うといわれています。新型コロナの影響で予定はさらに早まると思います。新しい働き方の準備を進めていきましょう。

Zoomで効果を上げるポイント

まず、会議やセミナーでZoomを使う際のポイントをお話しします。オンラインではリアルで対面しない分、安心・安全でポジティブな場にする意識が大切です。参加するときは顔を出して、本名で参加しましょう。また、大勢の方が参加する場合は音にも気を配りたいところです。自分が発言するとき以外はミュートを活用しましょう。

Zoomにはさまざまな機能がありますので簡単にご紹介します。このセミナーではチャットを体験してみましょう。私の発言に対して「そうなんですね」、「知りませんでした」など、気軽に相槌を入れてみてください。チャットを活用すると会議やセミナーがワンウェイにならず、良い会議ができたとの声もあります。また、チャットに書き込むことで議事録に残すことができます。

セミナーで一方的に話を聞いていると参加者の方が眠くなってしまうことがあります。そんなときは、ブレイクアウトセッションという小部屋の機能を活用しましょう。途中で参加者をグループ分けして数分間使用すると場をリフレッシュすることができます。

Zoomにはレコーディング機能があります。あらかじめ参加者にレコーディングすることを伝えると雑談防止にもなります。終了後は映像をYouTubeで限定公開すると内容を見返すことができます。また、プレゼンなどもレコーディングするとクライアントと共有できます。このように映像を活用すると学習定着率を上げる効果があります。例えば講義を受けるだけだと5%、じっくり本を読むと10%です。これが映像で視聴覚に訴えると20%になるという報告があります。

他にもZoomには進行の妨げとなる参加者に退場してもらう機能やアンケートなどの機能もあります。新型コロナの影響でZoomの利用者が急速に増えました。一時セキュリティの脆弱さが問題になりましたが、この2ヶ月間は数日おきにセキュリティを強化しています。機能のアップデートは画面右端のご自分のアイコンからできます。安心してZoomを活用していきましょう。

㈱ビーキャリアコンサルティング 大神賀世子さん
㈱ビーキャリアコンサルティング 大神賀世子さん

大神賀世子さんのプロフィール
大神賀世子さんのプロフィール

1年間オンラインを活用した実例

私がこの1年間オンラインを活用してチャレンジしたことをご紹介します。私は「8秒で心をつかむ接客術」という本を出版していますが、Zoomを使って無料勉強会を開催したところ、約500人の方が参加してくださいました。日本の出版業界で本を重版できるのは数パーセントといわれています。でも、驚くことに受講してくださった方が拡散してくださったことで、私は本を重版することができました。こんなにすごい拡散力はないと改めて思いました。

次に、Facebookのライブ配信番組に出演させていただきました。動画の配信を上手に使うと集客力が半端ではありません。私が出演した動画は3,000~4,000回見ていただけましたが、そこにリンクを張っておくことで無料の広告になります。

私は美容業界のコンサルを10年以上やっています。昨年は美容コンテストの予選をオンラインでやりました。オンラインでのコンテスト開催は恐らく史上初だと思います。今年はファイナルまでオンラインでやろうと思っています。これによって、2,000人収容の会場費が必要なくなります。

皆さんは投げ銭というのをご存じでしょうか?例えばYouTubeで気に入った動画にお金を寄付することができます。コンテストでも賞金のプラスにするためにやってみようと思っています。イベントとしても新しい広がりに期待しています。

美容室では受付の研修をできる人がいません。そこで、Zoomで全国を対象にトレーニングを行いました。また、ハイブリッド型のセミナーも行いました。ハイブリッド型というのは、リアルな会場でZoom配信を同時に行うものです。目の前とオンラインの両方のお客さまに気を使いますので、スキルが必要ですがすごい拡散力があります。

オンライン活用のメリット
オンライン活用のメリット

あとは、YouTubeライブです。私は「美容室向けのサロン英会話」というYouTubeライブを、ゆび先生という通訳の方とコラボでやっています。ライブだとレッスンの途中に受講者からの質問にもお答えできます。また、終了後はYouTubeに公開しておくことで多くの方見ていただけるだけでなく、コンテンツがどんどん溜まっていきますので、とても可能性を感じています。

新型コロナの自粛期間中は、YouTubeでオンライン新人研修を10日間、毎日2時間ずつやらせていただきました。これは本来50万円以上のコンテンツですが、無料でやってみるとたくさんの収穫がありました。

YouTubeはチャンネル登録者数や再生回数だけでなく再生時間が大事です。1年間で5,000時間以上再生されないと、Googleに信用が得られません。私はこの新人研修のおかげで1ヶ月間に5,000時間以上再生してもらうことができました。例えば5分間の動画を5,000時間再生してもらうのは大変です。導入期には思い切って無料もありだなと思います。

また、eラーニングで学習すると国から助成金が出ます。今回の新人研修は500人規模の会社です。例えば500人分の助成金を10日間申請すれば1,000万円を余裕で超えます。今後は助成制度を活用して有料で受講していただくことを考えています。

さらに、受講生の方たちは美容業界の20歳前後の方ですので、ほとんどパソコンを持っていません。でも、今回の経験でスマホでも受講できることがわかりました。今後はサイバースクールやサイバー大学のようなものが出てくるのではないかなと思います。

新型コロナの自粛期間中に体が凝るのでYouTubeで爆笑ラジオ体操という企画をやってみました。これには思いがけない効果がありました。オンラインでラジオ体操をして、息を吐くタイミングで爆笑するという少しくだらない企画ですが、2人で始めたものがあっという間に参加者が50人を超えました。

新聞、ラジオ、その他メディアの取材もたくさんありました。一番の発見は、週に1回10分間ほど顔を合わせるだけなのに、参加者同士の親近感がすごく生まれることです。皆さんFacebookで友達になったりしています。今後のビジネスのアイデアとして面白いと思いました。

私が住んでいる立川の飲食店を紹介し合う企画を新型コロナの自粛期間中にやってみました。日本でもUber Eatsがはやっている背景もあり、参加者の皆さんは積極的にお店の紹介をしてくれました。ここではコミュニティを主催することのメリットを学ぶことができました。

SNSの現状と5G時代のおすすめ

最後にSNSの現状と今後のおすすめをお話しします。各SNSの現時点での利用者数は次のようになっています。Facebookは世界で24億人、日本は2,900万人、YouTubeは世界で19億人、日本は6,400万人、Instagramは世界で10億人、日本は2,500万人、Twitterは世界で3億3,000万人、日本は3,400万人、LINEは世界で1億6,800万人、日本は5,900万人です。

ここで注目すべきはYouTubeです。5GになるとVRや立体的な動画が出てきます。圧倒的に通信速度が速くなることで、スマホでサクサク立体映像が送れて手軽に観られるようになるでしょう。現在日本ではYouTubeの利用者のうち配信しているのは0.03%です。つまり、1万人のうち3人しか配信していませんので、全然敵がいないということです。超ブルーオーシャンです。

皆さんも動画を撮影してアップしてみましょう。心配しなくても初めのうちはほとんど誰も見ません。ですので、今のうちにどんどん場数を踏んでおくと良いですよ(笑)最近は芸能人も始める方が増えています。でも、YouTubeはプロもアマチュアも同じフィールドで戦えます。そして、あるとき誰かの目に留まれば拡散してくれます。ぜひやってみることをおすすめします。

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